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2023年 3月 10日 入学までにやるべきこと

こんにちは、担任助手4年の釜田です。
 
一通り受験も終わった頃かと存じますので、本日は大学入学までにやっておくと良いことをお話ししたいと思います。まず、大学生活を構成する要素に関してみなさんはあまりわかっていないと思いますが、ざっくり言えば勉強・サークル/部活・バイトということになります。したがって、これらの用意をしておけば良いわけです。しばしば友人はできるのか、恋人はできるのか、就活は……と気の早い心配をもうされている方もいるようですが、そんなものは大学に実際に入ってから考えれば良いことだと思います。
 
まず、勉強の準備ということについて言えば、まず道具のことがあると思います。大学に入って大きく変わるのは、授業でパソコンが必須になることです。パソコンはノートを取るのに使ったり、学生が授業資料をダウンロードしたり履修の申請を行ったり、図書館で本を取り寄せるのに使います。推奨モデルが大学で用意されている場合もありますし、理系だと貸出がある場合もあるようです。このあたりはご自分で調べてみましょう。パソコンを使わずに、最近だとタブレットで代用する人もいるみたいです。PDFファイルに直接ペンで書き込めるので便利だそうです。
 
次に、制度の面で大きく変化があります。大学は単位制であり、必修のもの以外は大学のシラバスという授業一覧を読んで、自分で選択・登録することになります。詳しいことは大学のHPを読んだり、大学の先輩に聞くと良いでしょう。あまり同じ高校の同輩とつるみすぎると交流を広げるのに役立ちませんが、この手の制度上の情報については、同学で共有し合うと良いでしょう。Twitterとかで大学アカウントを作るのも情報を集めるのに役立つことがあります。もしサークルなどで留年してたり仮面浪人をしていた友達ができれば、彼らは大抵このあたりの事情に詳しく、有益な情報を共有してくれることもあるでしょうが、彼らに頼りきりではいけません。大学というのは高校と違って自分のことについて自分で責任を持たねばならず、何も情報を集めないでいると重要情報を聞き漏らし、単位を落としたり留年したり重要な機会を逃したりするものです、お気をつけください。
 
実際の科目について言えば、余裕のある人は英語の勉強を続けておくと良いでしょう。大学に入った後も英語は必須ですし、難しい大学ほど英語力を当然の素養として教授たちは学生に想定しますから、やっておくに越したことはありません。留学のためにTOEICやTOEFL、IELTsの点数が必要な場合もあります。あるいは、もっと余裕があるなら自分の受講する第二外国語の勉強に手をつけるのも良いかもしれません。僕はドイツ語でしたが、ドイツ語には英語のtheにあたる言葉が性・数・格によって16通りに変化します。こういうのを事前に知っていれば同級生から頼られて……的な美味しい思いをすることもあるかもしれません。まあ、別に入ってからやれば良いのですが。
 
勉強についてはこんなものでしょう。では次にサークル/部活に関してです。サークルと部活はたいてい忙しさや大学の施設の使用権に差があることが多いですが、一概には言えません。それぞれ調べてください。たいていの大学はまとめて説明会などを行う新歓イベントがあるものです。パンフレットをもらえることもあるので、興味のあるサークルを見つけて見学に行くと良いかと思います。三月中から新歓をやっているところもあるので、TwitterやInstagramでだいたい目星をつけて、イベントを見に行くのも良いかもしれません。カルト宗教や過激派、犯罪組織が皮を被ったものや、未成年にアルコールを飲ませるいわゆる「飲みサー」など危険なサークルもあるので、よく注意して、簡単に個人情報や連絡先を渡さぬよう気をつけてください。
 
最後にバイトについてです。高校生の時からバイトをしていた人もいるかもしれませんが、そうでない人も多いことでしょう。お小遣いをもらって生活していた人は、自分でバイトをして欲しいものを買うチャンスかと思います。逆に言えば、大学でいろいろ楽しいことをしたい人はお金がないとできません。大学生はやったらめったら旅行に行きたがる生き物ですが、旅行は国内だと最低3万円、国外だと最低10万円はかかります。こういうのもお金がないとできないのです。しかし、バイトは、お金を稼ぐことだけが意義ではなくて、バイト先の仲間で親しく付き合うこともあり、友人関係を開拓することにもつながります。ぜひどこか働き口を見つけて自分の生活を豊かにすると良いでしょう。
 
さて、ではどのようなバイトを選べば良いのか・時給の目安を言うと、東京都の最低賃金が1100円弱です。カフェや居酒屋の店員など、飲食のバイトなんかはこれに近い傾向があります。深夜賃は昼間の1.25倍なので、一見高そうに見えても、時間帯の遅い仕事だったら1.25で割って本当に高給か確かめると良いでしょう。学生のバイトで報酬の高いのは、教育業です。準備時間が想定されている分、時給が高くなる傾向にあります。塾講師や家庭教師は基本的に1500円以上で、2000円や3000円もらう人もいます。僕の知り合いで理科三類の学生は時給10,000円の家庭教師をしていました。ここまでくると税金が大丈夫か気になりますが、そういう例もあるということです。シフトで拘束されるのが嫌な人は、模試の採点バイトや、短期のものを探すのも良いでしょう。色々調べてみるのが良いと思います。
バイトについても、「闇バイト」といってSNSでリクルートされ、振り込め詐欺や強盗などの犯罪の片棒を担ぐような例もあるようですから、気をつけてください。異様に報酬の高いものはぜひ注意すると良いでしょう。あと、気をつけるべきこととして「扶養」があります。大抵の場合年間103万円以上超えると、扶養者の所得税の控除や社会保険料の区分が変わってしまい、損をすることになるので気をつけましょう。年間103万円なので、月に9万円稼いでしまうともうオーバーです。どうしてももっと働きたいとか、在学中に起業したい人は親御さんに確認を入れましょうね。
 
このあたりのことを知っていれば全く困りません。全部やっちゃた人は高校の友人と遊びに行ったり、来るべき新環境に備えておしゃれや身だしなみに気を使ってみたり、本でも読めばいいんじゃないでしょうか。大学生活そのものはまたパンデミックにでもならないかぎり平等に皆さんに訪れますので、安心して受験後くらい怠惰に過ごすのもアリだと思います。いずれにせよみなさんが楽しい大学生活のスタートを切れることをお祈りしております。