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2017年 8月 13日 朝型勉強法
今日もいつもにまして暑いですね。そんな中今日も学校に通っています、早稲田大学文化構想学部の鈴木亮平です!
みなさんよく朝早く起きて勉強しろって言われているんじゃないんでしょうか?早朝の勉強は、はたして効果があるのでしょうか?
そこで医学的見地から早朝勉強のメリットを上げていきたいと思います!
- 睡眠の直後なので、脳内が整理されており、頭に入りやすい
- まわりの静寂が、最高の学習環境を提供してくれる
- 適度な飢餓状態が、扁桃体を活性化する
- 時間制限があるために、締め切り効果を期待できる
まず早朝の勉強は、起き掛けなので、頭が整理整頓された直後です。
睡眠中には、前日に海馬にインプットされた情報が、重要度に照らして取捨選択され、きれいに整理整頓されます。脳が大切なものと判断した記憶は、海馬で、より強固なものとなったり、側頭葉へ移されて長期記憶になったりします。そのいっぽうで不要と判断された記憶は、海馬から消去されます。
そのようにして海馬に、ある程度の「空き」ができるために、早朝の勉強は、記憶しやすいといえるのです。時間がたつにつれて、夜に近づくほど、海馬は満杯になっていきますので、記憶しづらくなるというわけです。
朝4時とか5時といった早朝学習は、まわりがまだ寝静まっているために静寂に支配されています。これは日中では、決して味わえない時間帯ですよね。車の音もしない、しかも清澄な空気。この時間帯に勉強することは、当然、集中力を高めてくれます。これは説明の必要はないでしょう。
そしてもう1つのすごい医学的な効果が
早朝の勉強は扁桃体を活性化する
早朝に行う勉強法は、大脳辺縁系にある扁桃体という部分を活性化します。
扁桃体とは、聞きなれない言葉かもしれませんが、要は感情や本能が起こる元といったらいいでしょうか。人間の喜怒哀楽をつかさどっています。原始的な動物も、ここはよく発達しており、扁桃体があるために天敵を恐れたりして、命を守れるわけです。
また試験前になると、緊迫感が出てきますよね。これも扁桃体が関係しています。扁桃体が活性化すると、すぐそばにある、「タツノオトシゴ」のように湾曲した海馬という部分が活性化します。海馬は記憶を担当しているので、扁桃体の活動が高まると、記憶力がたかまります。つまり「適度な緊張感」があると、お隣の海馬が活性化して、集中力や記憶力が高まるわけですね。
さて早朝の勉強においては、ブドウ糖が不足しています。前日の夕食(あるいは夜食?)から何も食べていないのですから、体はプチ飢餓状態。そのため脳にはブドウ糖がやや不足しています。これが危機状態と判断され、扁桃体が活性化します。すると、お隣の海馬が活性化するわけです。この時間帯を活用しない手はありません。もちろん空腹時が有効なのですから、夕食前の時間帯を利用するのも手です。
そのほか早朝の勉強は、時間が限られています。これが心理学でいうところの「締め切り効果」を生み出します。中学や高校の中間・期末テストの前には、いつもよりもテスト勉強に集中できるものです。これは試験前ということもありますが、期限が限られているために扁桃体が活性化し、集中力ややる気が高まったと考えることもできます。
このように朝型勉強はメリットは多いです!みなさんも是非実践してみてください!